犬の留守番でお困りの飼い主様へ

犬よりも頭を使えば


留守番ができない愛犬Mについて、私は犬の能力はすごいのではないかと感じていました。 それは、例えばすこしでも外出する雰囲気を感じると、そわそわしたり、また耳が良いのではないか
また、鼻が良いので匂いでわかってしまうのではないかと、それは感付かれないで外出することは無理なのではないかと感じていました。




しかし、今の愛犬Mはといえば、テレビの音にだまされたり、音楽のかかった隣の部屋に確かに誰かがいるのかと勘違いしているような振る舞いで、完全に自分のスペースでくつろぎ、グーグーと寝ているのです。
そこでわかったことは、視界を遮りさえすれば、ある程度音でしか犬は判断できないのではないかという事です。少なくとも愛犬M(ミニチュアダックス)は音によって騙され、また年齢や分離不安症の薬のせいもあるのかもしれないですが、視界を遮ることで留守番への道を進んだと言えます。

よく留守番できない犬の話を聞いていると、飼い主が居なくなる事を察知して そわそわする、落ち着くがなくなるという話が上げられます。また、留守中に ずっと吠え続けているようだ、留守中に部屋の中を荒らしてしまう、トイレ シーツをびりびりにしてしまう。などの話も良く聞く話です。 このように留守番ができない犬は人を困らせるような事を留守番中にしてし まいます。しかし犬側からみれば、いつもいっしょにいるのに 「置いていかないでくれ」「置いていくなら暴れてやる」「吠えてやる」と 聞き分けのない赤ちゃんのような行動を行います。

留守番が出来ない犬を留守番ができる犬に変えるために大切な事は 次の二つの事です。

@「いつも一緒にいる状態」から「いつもは一緒にいない状態」に変える ことです。 これは犬の縄張りの話にもなりますが、愛犬が生活するスペースを飼い主が 生活するスペースと 一緒にせず、少しでも離れた、飼い主が見えにくいスペースへ変更しましょう。 そして、愛犬と遊ぶときや散歩のときに、愛情を注ぎ生活の中でメリハリを つけて愛犬と接していきましょう。

A愛犬をだまして外出しましょう。 愛犬にとっては、飼い主がそばに居ることが安心感につながります。 ですから犬に外出した事を悟られないよう、外出する姿が目に入らないよう 犬の生活スペースを作りましょう。そして、できるだけテレビやラジオなど 音を出しながら、生活音を作って愛犬が勘違いするくらいの状況を作りましょう。

@を実行することで完全に生活空間が密着した状態から、隣の部屋で気配を感 じる状態へと変化が起こります。 最初は愛犬も戸惑うかもしれませんが、少しだけ離れた状態、見えない距離感 で生活できるようになれば留守番への道も半ばまで進んだも同じです。

犬の性格や今までの習慣を変えることは、かなり難しいことです。 ドックトレーナーに預けてトレーニングをしなければ、性格や習慣はかわら ないのではないでしょうか。
ですからAでの説明のように愛犬に勘違いをさせるというのが、留守番を成功させる近道だと思います。
愛犬も目で飼い主が見えないのであれば、耳をすまして飼い主の動向を探っ ています。しかし生活音や音楽などを犬のそばでかけながら、テレビの音、 ラジオの音などでごまかすことで犬も勘違いを起こします。